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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 「サザエさん」からみる戦後の風習・人間関係の変化 -ジェンダー観念に焦点を当てて- |
内容 | 「ジェンダー」という単語に近年、注目が集まっている。男女差別やLGBT、様々な面で「性」は人々に制限を設けている。いったいいつから人は、自身の「性」を意識し、また他人の「性」を意識するようになるのだろうか。そこに焦点を当てながら、漫画「サザエさん」を読み、時代の進行における人々の行動や風習の変化を調べた。第1章では「サザエさん」と著者である長谷川町子の背景に触れ、第2章と第3章で子供と大人の変化について述べた。「サザエさん」を選んだ主な理由として、初めて女性漫画家として国民栄誉賞を受賞した人物であったこと。戦後から低成長期の入り口に至るまでの26年間に渡って平均的家庭を描いた漫画であること。そして、登場人物の年齢、家族構成がほとんど変わらないのに対して、時代設定が現実と同時進行であるため時代観比較するのにふさわしいことが挙げられる。結果、時代を通して「男性の女性化」により、男女平等が進められ、また無意識のうちに幼いころから「性」を人々は教え込まれていることがわかった。 |
講評 | 2018年度の卒業研究論文は、どれも優れたものばかりでした。そのテーマは多岐にわたっていて、人気のアニメーションやヒーローものの研究から、スポーツ報道にいたるまで、さまざまでした。しかし、どれも論者の関心のある事象を、真摯な態度で取り組んでいて、好感がもてました。また、資料の上でも基礎的なデータを集め、参考文献にもあたっていて、基本的な論文の様式を充分に備えていました。卒論の文章の執筆量はかなりのものです。構成や文章表現で苦労したと思います。この経験を今後の知的な生活に、どうか生かすようにしてください。 |
キーワード1 | サザエさん |
キーワード2 | 長谷川町子 |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | ジェンダー観念 |
キーワード5 | 人間関係の変化 |
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