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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 出版業界のデジタルシフト |
内容 | 表面的に見える書籍の流通面の部分だけではなく、それに伴って進化したソフトウェアやハードウェア、ひいてはコンテンツ内の表現、演出技法やレイアウトの変化までを理解することで、「本のデジタル化」を適切に検討する卒業論文を書くことを試みた。まず、第1章「紙から電子へ」では、体系的に電子書籍への変遷を取りまとめた。第1節で電子書籍業界の現状を、第2節で電子書籍の環境・ディスプレイの進化を、第3節ではテクノロジーの進化で激増するクリエイターに着目し、現代の市場の流行を捉えた。次に、第2章「デジタルコミック時代のレイアウト」では、近年増えつつある縦スクロール漫画と従来のマンガの表現の違いを考察した。第1節では、従来のマンガ表現と視線誘導を、第2節では、縦スクロールマンガの登場を、第3節では新しい表現とレイアウトを扱った。最後に、第3章「変わっていくリアル書店」では、もう一度、流通面に目を向け、私たちを取り巻く書店の形の変化について取りまとめた。第1節では、大型書店と中小書店を、第2節では、取次の崩壊を、第3節では、リアルな場を活かした施策というものを取り上げた。その結果、「デジタルシフト」という言葉の中には、ソフトウェア、ハードウェア、個人出版のハードル、マンガの表現技法、モバイルに適したレイアウト、取次のシステム、書店の営業形態などの、本を取り巻く全ての環境の変化が含まれていることが明らかになった。 |
講評 | 2018年度の卒業研究論文は、どれも優れたものばかりでした。そのテーマは多岐にわたっていて、人気のアニメーションやヒーローものの研究から、スポーツ報道にいたるまで、さまざまでした。しかし、どれも論者の関心のある事象を、真摯な態度で取り組んでいて、好感がもてました。また、資料の上でも基礎的なデータを集め、参考文献にもあたっていて、基本的な論文の様式を充分に備えていました。卒論の文章の執筆量はかなりのものです。構成や文章表現で苦労したと思います。この経験を今後の知的な生活に、どうか生かすようにしてください。 |
キーワード1 | 電子書籍 |
キーワード2 | 出版のデジタルシフト |
キーワード3 | レイアウト |
キーワード4 | マンガ表現 |
キーワード5 | 縦スクロールマンガ |
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