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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | 髪色における“理想”と“現実” ―『黒子のバスケ』から見えた差異― |
内容 | なぜ、キャラクターは自然な黒髪ではなく、カラフルな髪色でなくてはいけないのか。それは“髪色”がキャラクターのアイデンティティを確立する要因になっているからではないだろうか。色に関する独自アンケートから、マンガのキャラクターの髪色の印象と性格の一致(理想)を調査し、さらに、その発展としてリアルな世界の人たちの髪色に関するアンケートから、その人の髪色の印象と性格の一致(現実)も考察していく。 以上の研究方法から、髪色から得られる“印象”と本人の“性格”は2つの世界で一致するという結果が得られた。最終的には、テーマを覆す結果が出たが、それこそ本論文を執筆した本当の意義であったのではないかと感じている。“髪色”には私たちが自覚していないだけで強力な“影響力”を持っている。あたかも元々そういう性格の人間だったと錯覚させるほどの力。そんな力を秘めた“髪色”は、自分自身・周りの人から印象を大きく変えていく。 |
講評 | アニメにおけるカラフルなキャラクターの髪の色に意味があるのか?色彩とキャラクターの性格が結びつけられて設定がされているが、それは視聴者にどこまで受け入れられているのか。研究の動機はそうした髪の色による意識付けへの懐疑だった。そしてアニメの世界ではそのように設定されてはいるが、リアル世界で現実に髪色を変える人たちとその周囲はどう感じているのだ?と、問いは広がっていった。 アニメが示す髪色によるキャラクター分けは理想であり、現実世界ではそこに違和感や意識の相違があるのではないか、というのが当初の彼の仮設だった。しかしアンケートは無意識に刷り込まれた色の印象が前面に出る結果となり仮説とは反対の結論が導かれていった。 3回生でのゼミのグループ演習では終始おとぼけキャラ?で柔らかな印象を放ち、みなを楽しませてくれた彼だが、卒論執筆となると違った面を見せてくれた。自分のペースで確実に研究を進め、必要な際に的確な質問を抱えてゼミで教員に突っ込んでくる。バランス感覚に優れた調査と考察を展開し、結果として誰よりも早く卒論をものにしていった。文章のうまさも光った。 |
キーワード1 | 髪色 |
キーワード2 | 性格 |
キーワード3 | 視覚情報 |
キーワード4 | 影響力 |
キーワード5 | メラビアンの法則 |
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