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学科 メディア学科
年度 2018
ゼミ名 阿部 康人
タイトル インスタグラムから見るSNSの利用価値
内容 近年、SNSは日常生活の一部とも言えるほどの普及を見せている。中でも、インスタグラムの隆盛は急速である。SNSについてはその有用性や課題など、様々な議論がなされているが、本研究ではインスタグラムの隆盛の社会的背景、および投稿の事例を考察という二つの視点から、インスタグラムが果たす役割、SNSを利用することの価値を検討している。インスタグラムの隆盛に関しては、他のSNSとの比較を行うことでメディア特性の特徴を考察した。それに加えて、外的要因として考えられるスマートフォン等、新たな媒体の普及についても考察した。事例研究ではインスタグラムに投稿する写真の撮影スポットとして有名になった「大阪港第三突堤先端物揚場」と「伊良部大橋」を取り上げ、実際の投稿から比較研究を行った。これらの考察を通じて、SNSというオンラインとオフラインを上手く共存させることの重要性を示した。
講評 「インスタグラムの隆盛の背景は何か」「ユーザーはインスタグラムを通じたオンライン世界のどこに価値を見出しているのか」という二つの大きなリサーチクエスチョンに対して、①インスタグラムのメディア特性と②インスタグラムをとりまくメディア環境(スマートフォンの普及など)という二つの点に着目しながら論じた論考です。インスタグラムのメディア特性については同じSNSのツイッターと比較しながら、ボードリアールの「シミュラークル」を援用しつつ、丁寧に論じることができました(第一章)。加えて、「インスタ映え」という社会現象の功罪を把握するために、二つの事例研究を行った点も評価に値します(第二章)。一方、本研究ではインスタグラムのメディア特性やメディア環境には注目されているものの、ユーザーについての言及が限られていたため、ユーザーが実際にどのようにインスタグラムを利用していたのかというデータがあればさらによい論文になったのではないかと思います。論者は本ゼミで、最初から最後までぶれることなく一つの研究トピックを追求しました。2年間の努力から生まれた本論文を評価します。
キーワード1 SNS
キーワード2 インスタグラム
キーワード3 オンライン
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