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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 阿部 康人 |
タイトル | アメリカ社会の政治経済と音楽の時代的関係性 |
内容 | アメリカの1960年代から現代に至るまでの政治経済と音楽に関係性があるのではないだろうかと思い、本研究ではそれらの時代を振り返り、考察していく事にした。リサーチクエスチョンとしては、<音楽のツール化>が社会に良い影響をもたらしているのかを検討し、研究方法としては、フィールドワークとアメリカ音楽、アメリカ政治経済の歴史の調査の3本柱で研究を進めていった。これらの研究から、音楽というものは、時代ごとに流行というものがあり、政治経済もまた時代によって形を変えていく中で、2つの文化が互いに影響しあう、相互的関係性を見出す事ができた。時代が進むごとに、社会の技術は進化していっている。その中で音楽を一種の道具として使っている現象を、私は<音楽のツール化>と定義付けたが、社会的な視点から見れば良い影響を与えているのかもしれない。音楽が商業化しているこの時代において、<音楽のツール化>は自然的変化なのかもしれない。これらの事から、社会と音楽は互いに影響しあい、進化している事がわかった。 |
講評 | アドルノらによる文化産業論の問題意識から、音楽が何か他のものの手段となっている現状を「音楽のツール化」と呼び、その功罪を米国の音楽を事例として検証した論考です。ベンヤミンの複製技術論を援用しつつ、参与観察や資料分析、歴史研究という三つの研究を通して①音楽が社会に与える影響②社会が音楽に与える影響について探求を試みた点は評価に値します。音楽のツール化の功罪については、「音楽のツール化」が社会にもたらした否定的な影響についてデータに基づいた検証ができればさらによい論文になったと思います。メディア理論を用いて、自身の関心や問題意識を深めて、最終的に論文としてまとめた本作品を評価します。 |
キーワード1 | 音楽のツール化 |
キーワード2 | 商業化 |
キーワード3 | 参与観察 |
キーワード4 | 相互的関係性 |
キーワード5 | |
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