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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 阿部 康人 |
タイトル | インターネット上の「反ネトウヨ」祭りと「ネット右翼」~「ネトウヨ春のBANまつり」が「ビジネス右翼」に与えた影響について~ |
内容 | インターネット上で行われた「反ネット右翼」のまつりが「ビジネス右翼」に対して与えた影響を調査することが本研究の趣旨である。研究ではまつりを題材とした「ビジウヨ」の対談を対象とした言説分析、「ビジウヨ」が動画共有サイトに投稿した動画を対象とした言説分析の二つを行った。対談の分析では「ビジウヨ」たちが認知的不協和を抱えていたことが分かった。この解消のために「自身らの意見が間違っている」とするのではなく、「左派」の側が間違っていると協和したように見受けられた。よって「ビジウヨ」はまつり以前よりも「左派」に対して反発を強めたと考えた。動画の分析ではまつり以前、以降での動画内表現に変化を発見した。直接的な「ヘイト」表現から、婉曲的な非難への変化である。以上より、まつりは「ビジウヨ」に対し、ある程度インターネット上での活動を自主的に改めさせた一方、彼らが自分自身の意見を正しいものと強く思わせるきっかけとなったと結論付けた。 |
講評 | 2018年に発生した「ネトウヨ春のBANまつり」というネット右翼(通称ネトウヨ)に対抗するインターネット上の運動が、ネット上で右翼的活動に従事することを通してビジネスを営むネトウヨ(通称、ビジウヨ)にどのような影響力を与えたのかを検証した論考です。倉橋(2018)などの最新の研究にも触れつつ、フェスティンガー(1957)による「認知的不協和理論」をもとに、有名なYouTuberの言説の変化を検証した点は評価します。一方、「ネトウヨ春のBANまつり」における「反ネット右翼」的言説についても論文内で分析できれば、さらによい論文になったのではないかと思います。さまざまな文献にあたりながら自身の関心や問題意識を深め、最終的に論文としてまとめた本作品を評価します。 |
キーワード1 | ネット右翼 |
キーワード2 | ビジネス右翼 |
キーワード3 | レイシズム |
キーワード4 | インターネット |
キーワード5 | 認知的不協和 |
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