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学科 メディア学科
年度 2018
ゼミ名 阿部 康人
タイトル 「テレビ離れ」に関する考察 ~新聞報道を中心に~
内容  本論文は「テレビ離れ」という言説とその実態について分析することを目的としたものである。そのために第一章では、テレビ離れとは何かについて、一般的に用いられる視聴率という指標と、「テレビ離れ」という言葉自体の意味合いなどを通して明らかにし、さらに日本の主要紙に最初に「テレビ離れ」が使われたのが50年近く前であることから、現代的な概念でないことを述べた。第二章では新聞のデータベースを用いて「テレビ離れ」の報じ方がどのように変遷していったかをその件数と内容を時系列ごとに比較することを通して、「テレビ離れ」を報じる記事はここ十年ほどで激増しており、かつ「若者のネット利用」との関連で報じるものが圧倒的に多い特徴があることが明らかになった。第三章では、紙面上からはわからない「若者のテレビ離れ」について橋本(2018)の研究結果をもとに論じた。
講評 新聞報道を研究対象として「テレビ離れ」という言説を分析した論考です。データ収集や分析方法など実証研究の基本的な作法を踏まえたうえで、1970年代から2010年代まで10年ごとに新聞紙面のなかで「テレビ離れ」がどのように論じられているかを明らかにした点は評価に値します。一方、「テレビ離れ」の原因(第三章)については橋元(2018)以外の研究をも参考にしつつ論じることができていればさらによい論文になったのではないかと思います。本論文は「自分ゴトを研究テーマとして最後まで書ききった」という点ではまさに筆者にしか書けない卒業論文でした。論者のメディア学科四年間の集大成となる論文だと評価します。
キーワード1 テレビ離れ
キーワード2 記事分析
キーワード3 ネット
キーワード4 視聴率
キーワード5 コミュニケーション
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