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学科 社会福祉学科
年度 2018
ゼミ名 上野谷 加代子
タイトル 高齢者虐待から考える 介護の実態と支援の在り方
内容 近年日本では少子高齢化が急速に進み、深刻化している。介護分野においては、介護が必要な高齢者が増え、地域で生活を支える在宅介護がすすめられ、介護家族への負担は増すばかりである。そのような中、介護のストレスから被介護者を殺害してしまう事件が日本各地で生じている。なぜ殺人を犯す前に救うことができなかったのか、どのような支援が必要だったのか。本論文では、介護者の負担について考察し、高齢者虐待行為に陥りやすい人の特徴を分析する。そして、今の日本社会の中で介護者支援においてどのような点に留意すべきであるのかということについて考察した。本論文を通して「介護者の実態把握」「介護者の繋がりづくり」「アウトリーチの必要性」の3点がポイントとなっており、介護者支援というものは一人ひとりに合った支援方法が必要であり、そのためには臨機応変に対応できるように支援の選択肢を増やすほかないという結論に至った。
講評 上野谷ゼミナールの卒業論文提出者は、13名である。
「社会福祉研究法」(有斐閣)をむつかしいと嘆きながら学んだだけあって、もちろん個人によって異なるというものの、全員の問題意識は明確で文献もかなり読んだ学生もおり、論文の質は高いと評価しておこう。
 全員が、文献研究だけでなく、実習や就職活動を通して学んだ諸活動の経験も生かしている。また、調査や実験を実施したものもいる。中間発表会や最終の3回生への発表会を通して、まとめ上げていった経験を忘れないでほしい。以下、個々人の論文を紹介し講評する。
本論文では、介護者の負担について考察し、
高齢者虐待行為に陥りやすい人の特徴を分析している。
そして、今の日本社会の中で介護者支援において
どのような点に留意すべきであるのかというこ
とについて考察している興味深い論文である。
少子高齢化の深刻化と介護分野における
諸課題を整理し、在宅介護がすすめられるなかでの、
介護家族への負担の中、介護のストレスから
被介護者を殺害してしまう事件に焦点を当て、
なぜ殺人を犯す前に救うことができなかったのか、
どのような支援が必要だったのか。
本論文を通して「介護者の実態把握」
「介護者の繋がりづくり」「アウトリーチの必要性」
の3点がポイントであることを示した。
そして介護者支援というものは一人ひとりに合った
支援方法が必要であり、そのためには臨機応変に
対応できるように支援の選択肢を増やすほかない
という結論に至っている。
今日的課題に冷静に対応し、
ソーシャルワーカーの視点をしっかりと
維持している点が評価できる。
キーワード1 介護負担
キーワード2 介護殺人
キーワード3 2040問題
キーワード4 介護者のケア
キーワード5  
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