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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 大学におけるADHD学生/ ASD学生の修学に関する研究 |
内容 | 日本における大学では、発達障害の診断を有する学生は年々増加している。また診断はないが学業や対人関係において支援を必要とする学生も増加しており、早急な支援体制が求められている。一方で、発達障害学生に対する支援は、一部の教員やカウンセラーに一任されていることが多く、大学によって支援体制の差が大きい。また、発達障害は身体的・物理的にといった目に見える制約が少ないことから、周囲から誤解され生きづらさを感じることが多いのではないかと考えた。本論文では、ADHD・ASDの基本的な特性を明記し、大学におけるADHD学生・ASD学生の修学支援の現状を明らかにした。さらに今後の支援の展望として、「支援情報の周知」、「本人の自己理解支援」、「学内連携サポート」の3点に重点を置き支援体制を構築するべきではないかという結論に至った。また、発達障害の特性のある学生が通信制大学等ではなく、四年制大学に通うことの意義に関しても考察した。 |
講評 | 上野谷ゼミナールの卒業論文提出者は、13名である。 「社会福祉研究法」(有斐閣)をむつかしいと嘆きながら学んだだけあって、もちろん個人によって異なるというものの、全員の問題意識は明確で文献もかなり読んだ学生もおり、論文の質は高いと評価しておこう。 全員が、文献研究だけでなく、実習や就職活動を通して学んだ諸活動の経験も生かしている。また、調査や実験を実施したものもいる。中間発表会や最終の3回生への発表会を通して、まとめ上げていった経験を忘れないでほしい。以下、個々人の論文を紹介し講評する。 本論文は、日本の大学において、発達障害の診断を 有するか、あるいは学業や対人関係において 支援を必要とする学生が年々増加しているなかで、 早急な支援体制が求められているにもかかわらず、 支援が、一部の教員やカウンセラーに 一任されていることが多く、大学によって 支援体制の差が大きいことを明らかにしたうえで、 今後の大学にける支援のありようについて 論じた貴重なものである。本論文では、ADHD・ ASDの基本的な特性を明記し、大学における ADHD学生・ASD学生の修学支援の現状を 明らかにしている。さらに今後の支援の展望として、 「支援情報の周知」、「本人の自己理解支援」、 「学内連携サポート」の3点に重点を置き支援体制を 構築するべきではないかという結論に至っている。 また、発達障害の特性のある学生が 通信制大学等ではなく、四年制大学に通うことの 意義に関しても考察した。本学も学ぶべき点が多い。 |
キーワード1 | 発達障害学生 |
キーワード2 | ADHD |
キーワード3 | ASD |
キーワード4 | 就学支援 |
キーワード5 | |
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