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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 埋橋 孝文 |
タイトル | 日本学生支援機構奨学金制度について‐日本社会に適用できる選別主義的な政策 |
内容 | 大学が大衆化している現在、大学に通うことが当たり前な時代となり、大学進学によって待遇の良い仕事の機会が保障されている。その現象は日本も含め世界各国で起きている。言い換えれば、大学進学を選択しない人は進学する人よりも色々な不利益を被ることになってしまうだろう。大学の大衆化につれて国民の進学率が上昇し、社会の知的水準の向上につながった。しかし、繰り返された学費の値上げと長期不況による所得減少の影響を受け、奨学金を利用してまで大学に進学する人たちが急増した。問題なのは日本で呼ばれている奨学金は、貸与型奨学金というニュアンスを持ち、世界の一般的なイメージ(給付型)と異なっている。以前、普遍的な貸与型奨学金制度の普及は教育機会均等に貢献していたという事実は否定しない。しかし、現在は貸与型奨学金制度から様々な問題が生み出され、貸与型奨学金をさらに普及すべきではないのではないのかと考えられる。本論文は日本学生支援機構が実施している貸与型奨学金制度の見直しについて考察する。 |
講評 | 日本の奨学金が実際はローンであることから構造的な社会問題化していることを明らかにしている。歴史的に家族主義と日本型雇用が背景にあったが現在それが揺らいでいる。インドネシア、アメリカの制度との比較が興味深く、その比較から「選別主義的制度改革」の必要性を導き出しているところが興味深い(2万4445字) |
キーワード1 | 給付型奨学金 |
キーワード2 | 貸与型奨学金 |
キーワード3 | 大学の大衆化 |
キーワード4 | 普遍主義 |
キーワード5 | 選別主義 |
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