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学科 社会福祉学科
年度 2018
ゼミ名 木原 活信
タイトル 自身の性に悩む中高生への支援-スクールソーシャルワーカーの介入-
内容  近年、メディアの影響等からLGBTなどセクシュアル・マイノリティの認知度は上昇しているといえる。しかし、性的違和を自覚する時期として中学時代までが約9割にのぼると同時に、自殺を考える時期や自殺未遂を行った平均年齢が中高の学齢期に相当していることから、セクシュアリティの葛藤と生きづらさの関連性は強く、中高生が多くの時を過ごす学校での支援が必要であると考えた。本論文では、セクシュアル・マイノリティが学校生活を送るうえでの悩み等について、インターネット上のアンケート調査をもとに明らかにした。また、セクシュアル・マイノリティに対する理解を促すために教師に対して行われている対策と課題を考察し、心理的支援の限界と教師の心情等から、スクールソーシャルワーカーによる支援が必要であると考えた。そして、アメリカの事例やインタビュー調査から、今後自身の性に悩む中高生に対してスクールソーシャルワーカーが介入する際には、「自己覚知」「社会資源の充実」「具体的な支援方法の提示」が重要であるという結論に至った。
講評 セクシュアル・マイノリティが学校生活を送るうえでの悩みについて明らかにし、かれらに対する理解を促すための対策と課題を考察し、心理的支援の限界と教師の心情等から、スクールソーシャルワーカーによる支援が必要であると提言した。しかしそもそも日本でのスクールソーシャルワーカーの位置づけや役割それ自体がまだ曖昧なため、十分に実証的な議論を尽くせなかった面は否めないものの、問題意識が鮮明であり、この問題の本質にしっかりと迫る論稿は迫力があった。その意味でこの論文は高く評価できる。表現力も抜群であった。今後、持ち前の能力を活かしてソーシャルワーカーとして更に成長していってもらいたい。
キーワード1 セクシュアル・マイノリティ
キーワード2 自身の性に悩む中高生
キーワード3 スクールソーシャルワーカー
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