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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | フィンランドの教育向上における経済的要因 |
内容 | 今、フィンランドは教育大国として、世界中から注目を集めている。PISAテストによって学力世界一を成し遂げた。北欧の小国であるフィンランドには、毎年、その教育内容を探ろうと多くの教育関係者が訪れている。本研究では、フィンランドの学力向上を成し遂げた教育内容ではなく、教育に力を注いだ社会的背景に注目して考察していく。特に経済と教育の関係性を最重要テーマに設定した。フィンランドは現在、経済においても高い国際競争力を維持しているが、1990年代前半にはバブルがはじけ、大不況に陥り、国内は混乱していた。その危機的状況の中で政府は、IT産業への転換という思い切った経済改革に取り組み、同時に大規模な教育改革にも着手している。この経済と教育の関係性を考察した結果、フィンランドの教育向上には経済的要因が深く関わっていることが明らかになった。 |
講評 | このゼミでは、西洋の教育文化にかかわる研究テーマを一人ひとりが自分の興味関心に基づいて定め、およそ一年間―中には構想段階から一年半近く―、卒業論文に取り組んできました。2万字の卒論を執筆したのが12名、1万字の卒論を執筆したのが4名です。提出された各論文は、先行研究を超える独創的な成果に至ったものは残念ながらありませんが、著者の努力と工夫の跡が窺える点ではユニークな学習と考察の成果と評価できます。 ゼミ生を指導したというよりも、私は皆さんの卒論作成に併走しながら、さまざまな問題について学び、考える機会をもたせてもらいました。中には、おそらく一生、自分自身からは決して着目しなかっただろうと思うテーマもあり、それらを扱う卒論に出会えたことをありがたく感じています。また、自分も知っている、あるいは考えた経験をもつテーマについても、他者の視点からの調査と検討を媒介にして改めて理解を深められ、うれしく思います。こうした感謝や喜びの気持ちは、ゼミ生同士でも共有されているでしょう。 |
キーワード1 | フィンランド |
キーワード2 | 学力向上 |
キーワード3 | 経済改革 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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