詳細
学科 社会福祉学科
年度 2018
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 超高齢社会における災害時の課題と支援 ―自助・共助を用いて災害に備える―
内容  日本は超高齢社会に突入した国でありながら自然災害の多い国でもあり、防災対策の必要性がよく指摘されている。近年発生した災害の中でも、1995年1月17日午前5時46分に発生したマグニチュード7。3および最大震度7を観測した兵庫県南部地震、通称阪神淡路大震災と、2011年3月11日午後2時46分に発生したマグニチュード9。0および最大震度7を観測した東北地方太平洋沖地震、通称東日本大震災は特に現代史に残る大きな災害であり、それによって被災地域は経済的・人的に大きな被害を受けた。その人的被害の中で目立ったのが高齢者の死亡率の高さである。一般的に、高齢者は健常者と比較して身体機能や体力にハンデがあることが多く、災害発生時に逃げ遅れる可能性や、避難後の環境変化によるストレスなどのケアが必要となる。本稿では災害弱者である高齢者に注目し、超高齢社会の中に求められる災害対策を自助・共助の観点から考察し述べる。
講評 高齢者を災害弱者と捉え、災害時における支援の課題を整理した。阪神淡路大震災、東日本大震災、そして昨年の豪雨における被害を簡潔にまとめ、高齢者に被害が集中したことを明らかにした上で、その課題を提示した。最近指摘されている避難所の問題についても言及し、命が助かったものの、復興期における様々な問題があることを明らかにした。災害時要援護者の登録、福祉避難所の制度などに触れ、日本に求められる災害対策を考察した。災害が多い国である日本が様々な災害の教訓を活かし、災害に備える方法として人と人のつながり、自助、共助を用いることにつきるのではないか。災害に強い社会の構築は社会福祉の充実そのものだと痛感させられた。
キーワード1 災害時要援護者
キーワード2 高齢者
キーワード3 防災
キーワード4 自助・共助
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.