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学科 社会福祉学科
年度 2018
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 摂食障害の実態と日本に求められる支援 ―自身の経験を踏まえた「自助」の視点から考える―
内容  「摂食障害」は、 拒食と過食に大別できる食行動の異常である。 また、 精神疾患のなかでも死亡率が高く、 放っておくと危険な病気であると言われているが、 日本の支援体制は不十分である。
 そこでさまざまな文献やデータを通して、 詳しく「摂食障害」についてどんな病気で、 どのようなことが原因で生じるのかについてまとめ、 第2章で、 この病気の歴史から現在の状況を述べ、 日本における治療方法をまとめた上で、 支援・治療体制の不十分が生じる原因について取り上げている。 第3章では、 自身の経験から他者に受け入れられ、 肯定されるという経験が回復の契機になると考え、 回復へのアプローチとして「自助」の存在である「自助グループ」についての有効性について、 アメリカの「AA」そして日本における「断酒会」を取り上げて説明している。 そして第4章では、 居場所づくりの場としての「SNS」の有効性について、 自身の経験を踏まえた上で、 意見を論じている。
講評 摂食障害の実態と原因、そして治療法を調べ、特に自助という視点について考察した。自身の体験もあって選んだテーマである。当事者がそのテーマについて研究をし、まとめることは時には難しい作業であるが、この論文を通して筆者の強い意志を感じられた。様々な要因が背景にある病気で、治療や回復が難しいことも多い。自助グループの有効性やSNSを通しての居場所づくりという視点は、実体験に基づいていることもあって、大変参考になる。当事者支援の充実につながる内容をまとめられ、また筆者にとってのエンパワーメントを強く感じる論文である。
キーワード1 摂食障害
キーワード2 自助グループ
キーワード3 居場所
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