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学科 社会福祉学科
年度 2018
ゼミ名 野村 裕美
タイトル ギャンブル大国日本でカジノができる意味
内容  本論文は、「なぜ日本はギャンブル大国と言われているのにも関わらずカジノが作られようとしているのか」という問いに対して、「カジノの導入が経済的に大きな影響をもたらし、それが波及し様々なメリットをもたらすと想定されたため、存在が認められた」という仮説にむけて論じたものである。近年IR(Integrated Resort)に関する法律が取り決められ、日本では統合型リゾートと称し様々な施策が行われている。統合型リゾートの中には賭博であるカジノも一つの施設として存在することが認めらIR施設の目玉になると言われている。しかしながら日本は依然としてギャンブル依存患者も多く、カジノの導入に関する懸念も多い。
 そこで本論文では、カジノの導入がどうして認められたのか、導入することによってどういった影響が起こると予想されるのかについて述べる。
講評  日本が直面する課題へ切り込んだ力作となった。まさしく、社会の向かう方向性(IR法の登場)に対して、感情論ではなくカジノの人々の暮らしへの影響について調べ、論じあげた作品となった。筆者の問の設定が秀逸であった点が、論文の評価を上げているといえる。つまり、ギャンブル依存症とカジノの導入をはじめから何らかの因果関係があるものととらえずに、どうしてカジノの導入が認められたのかから入った点が、ギャンブルというものと日本社会を客観的にまた多角的に論じ評価することができた点にある。特に、ギャンブルのさまざまな種別と個々の内容についての調べは丁寧で詳細であり、暮らしの中での人々に与える享楽の感覚が制度に直結している点も実感することができた。筆者は社会的構造を俯瞰してとらえ論じる力は秀でており、これからの社会人生活の中でもその点は自信をもって羽ばたいてほしい。
キーワード1 ギャンブル依存
キーワード2 ギャンブル
キーワード3 IR
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