詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 医療ソーシャルワーカーによる代理意思決定者への支援 ~認知症高齢患者のケースにおいて~ |
内容 | 本論文は、認知症高齢患者に対する代理意思決定において、医療ソーシャルワーカーはどのような支援ができるのかという問いに対して考察を深めたものである。インフォームドコンセントが進み、患者が意思決定する時代へと変わってきた現代では、その意思決定に困難を抱える人が意思決定支援を受けている。しかし本人が認知症で意思決定能力が欠けている場合、代理意思決定が必要となり、代理意思決定者に対しては本人支援である意思決定支援とは異なった支援が必要となる。 そこで本論文では、認知症高齢患者に対する代理意思決定において、代理意思決定者がどのような課題を抱えているのかを明らかにし、医療ソーシャルワーカーによる代理意思決定者への支援を考察した。 |
講評 | 大変な力作となった。壮大なるテーマ設定を見事に等身大の問に絞っていき、調べ切った、書ききったという点では見事である。粘り強く自らの関心領域に目を向け、考え続けることができた。かねてから医療ソーシャルワーカーに関心があったこと、3,4回生の現場実習でも一貫して医療機関でのソーシャルワーク実習を積みかさねてきた経験があったこと、それらの関心のアンテナが、現場で目にする意思決定に関わる場面を逃さずとらえ、ひっかかり続けられた点が論文作業に取り掛かれた強みであったのだろう。筆者が着眼した、代理意思決定者の人物の限定の課題、担当者の負担、関わる課題の責任の重さなどは、今後ますますソーシャルワーカーが力を発揮すべき点となる。本来ソーシャルワーカーは代弁的機能をもともと発揮することが課せられているが、それ以前にそもそも代理意思を担当できる関係性を築けているかどうかについては社会的真価が問われることにもなりうる。その点に、本論文で切り込んでいけたことは、保健医療分野でのソーシャルワーカーとなる筆者にとっては大変意義ある一年となった。現任者として研究発表する筆者の将来を楽しみにしたい。 |
キーワード1 | 認知症高齢患者 |
キーワード2 | 代理意思決定者への支援 |
キーワード3 | 医療ソーシャルワーカー |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |