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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 黒木 保博 |
タイトル | 高齢者就労 -就労は高齢者の生きがいにつながるのか- |
内容 | 超高齢社会に突入し、平均寿命も長くなっている現在退職後の過ごし方について、家族との時間、趣味、地域活動やボランティア等の様々な選択肢のひとつとして就労が考えられる。定年年齢は60歳から65歳へと引き上がり、人生における労働時間は増加している。しかし、ただお金のために働くのではなく、生きがいややりがいを求めて働く、という事について考える。退職後の過ごし方や就労意欲をはじめ、高齢者はどのように退職後を過ごしているのか調査する。就労に関して、ハローワークやシルバー人材センター等の高齢者雇用を支援している機関の課題、解決策を論じていく。就労からは家族との時間や趣味からは得られない生きがいを得られるのではないか、という視点で高齢者の生きがいについて述べていく。 |
講評 | 専門演習クラスで、すでに伝えているが、黒木ゼミの卒業論文評価は次のような項目である。1)論旨の明快性(一貫性) 2)着目点、3)準備力(作成発表内容等)、4)構成力、5)文献の収集、6)文献の応用、7)表現力、8)卒業発表会内容、を各項目で評価し、総合点とする。 1・卒論作成は、多くのゼミ生は自分自身との戦いであったと思う。苦しい思いをしながら作成作業をした。多くの人はこのような長文を書くことは今後の人生においては経験しないであろうと思われる。自分はあの卒論を書き上げたのだという自信だけはもって卒業して欲しい。もちろん、自分に厳しく自分を鼓舞して作成に立ち向かった人と、できるだけ自分との戦いを調整しながら作成した人とに区分できるかもしれない。 2・例年通りに3)「準備力」は、二極化した。専門演習クラスにおける発表準備、発表内容、レジュメ内容での評価となる。しっかりと文献を収集し、文献を読み、卒論構想に取り組んでいる発表と、明らかにまだ取り組んでいないことが判断できる発表である。毎回一人約30分、3人の発表となるが、ゼミ生15人のために春学期2回、秋学期1回だけの発表であった。 3・文献の収集のためには「検索」方法を身につける必要がある。また文献の応用をしながら、本格的執筆のための準備をしていくことになった。テーマ設定・提出は、ほぼ一斉にできたものの、準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意や積極性で差が出てきたと思われる。 4・2)着目点については、そのテーマ・内容に関心を持ち、着目した各自の問題性・課題性との関連で評価できた。自分の思いと証しからよく理解できた。 5・1)論旨の明快性(一貫性)、4)構成力、7)表現力に関しては、例年以上によくできている論文が多かった。 6・ゼミクラスでは常々「激励」の意味を込めて伝えてきたことがある。卒論作成に取り組んだ過程と提出できた卒論内容こそが大学生時代の学びの集大成である。講義科目はいわば「受動的姿勢」で良かった。しかし、卒論作成は主体的、能動的に自らが一から創り出していくことでもあった。各自のいろいろな関心・動機から徐々にテーマを絞り、文献や資料を集め、これを読破・分析・整理した。自分の疑問点からどうすれば仮説を導き出し、それを論証するために論文を書いたという事実が、卒論成果として残ったと思う。 |
キーワード1 | 「高齢者就労」 |
キーワード2 | 「生きがい」 |
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