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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | 就活地獄 ―苦しみ苦しめさす就活サイト― |
内容 | 本論文は昨今の就職活動には欠かせない就活サイトへの批判点に着目し、なぜ就活生のためのサービスである就活サイトが疎まれる存在になってしまったのかについて明らかにすることを目的とする。その際、日本特有の雇用形態を成り立たせている新卒一括採用に焦点を当てて、日本の就活史を概観しながら現在の就活サイトへの批判分析を行った。明らかになったのは、就活サイトへの批判点はそれ特有の問題ではなく、就活サイト登場以前からの問題点であることや新卒一括採用を前提とした日本社会の就活状況を渦巻く問題点といえることである。就活生は就活サイトを通して慣習となっている新卒一括採用に直に触れるため、就活サイトに不満を募らせてしまっているのである。その結果、本論文では、就活サイトは就活生のための画期的なサービスであるにも関わらず新卒一括採用という特殊な就活状況を反映しているがために就活生に疎まれる不遇な存在に陥っていると結論づけた。 |
講評 | 本年度はインターネット、テレビ、広告、映画、社会運動、アニメ、監視社会、観光、ファッションなど、実に様々なテーマが提出された。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその解釈の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが別々のテーマに着目しながらも、最終の口頭試問において明らかとなったのは、すべての論文が「共感」もしくは「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。最後にゼミ全体としてその様な大きな問いを共有することができたのはゼミ参加メンバーが主体的な議論を重ねてきた結果であろう。 |
キーワード1 | 就職活動 |
キーワード2 | 就活サイト |
キーワード3 | 新卒一括採用 |
キーワード4 | 日本型雇用 |
キーワード5 | 就活ビジネス |
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