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学科 | メディア学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | プラットフォームの概念から見る日本のバラエティ番組 |
内容 | 2010年代に入り、長寿バラエティ番組が軒並み終了を迎えた。また、ネットの発達によって新生動画メディアも次々と誕生している。こうした状況からテレビバラエティは変革期を迎えていると考えた。本論文はテレビバラエティに注目し、歴史的に捉え直すことによってテレビ文化の発展にどう貢献してきたかを明らかにすることを目的としている。その際プラットフォームの概念を用いて、テレビバラエティは最大のプラットフォーム的機能を持つメディアであるという仮説の元に、NHKによるテレビの本放送開始から現在までを主に3つの時代に分け、それぞれの時代毎に番組のジャンル等の分析を行った。その結果、現在のテレビバラエティのプラットフォーム的機能は新生メディアの台頭によって霞んできていると考えた。今後は新生メディアにおける視聴者と提供者の間に見られるような柔軟性を取り込むこと、つまり、視聴者とより相互的な関係を築くことが重要だと結論付けた。 |
講評 | 本年度はインターネット、テレビ、広告、映画、社会運動、アニメ、監視社会、観光、ファッションなど、実に様々なテーマが提出された。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその解釈の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが別々のテーマに着目しながらも、最終の口頭試問において明らかとなったのは、すべての論文が「共感」もしくは「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。最後にゼミ全体としてその様な大きな問いを共有することができたのはゼミ参加メンバーが主体的な議論を重ねてきた結果であろう。 |
キーワード1 | バラエティ |
キーワード2 | プラットフォーム |
キーワード3 | テレビ |
キーワード4 | タレント |
キーワード5 | お笑い |
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