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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 同調圧力について -自由に生きるには-
内容  私は日々の中で、ここ日本では多数派の意見が重んじられ、少数派は排斥される同調圧力が特徴的であり、個人が自由を感じて生きることが困難な社会だと考えていた。日本について内と外両方から考察した文献を参照すると日本人は文化的に同調的であるように捉えられるが、文化ステレオタイプ的観点を鑑みると日本だけの特徴とするには少々危険であることが分かった。
 集団主義や同調圧力は人間の自然の営みであるならば、それらに屈さず、幸福度の高い社会を目指すには、個々人の「個性の開花」が重要である。しかし、多様化する社会において、全人類がお互いの違いを完全に認めることは難しい。多数派からの否定や抑圧に遭遇しても、それらを自身への不利益として捉えてしまうことのない状態が「自由」だと考える。それは完全に達成することが難しいため、様々な学びや経験を通して一生をかけて追求していかなくてはならないものである。
講評  今年度はゼミ全体のラストスパートが効いて力作が多かったのは評価できる。
 ただし、先行研究の探索や質的量的調査をひととおり行なって議論しているのは良いが、自分のまわりの年齢・地域・階層に偏った議論になりがちなのは反省点である。
 あらためて、いまの学生はインターネット・ネイティヴであり、その外側に視野を広げることの難しさを感じる。
 卒業後も、古今の古典に親しみ、あるいは海外に旅をして学ぶことの重要性をかみしめて欲しいと思う。
キーワード1 同調圧力
キーワード2 個性
キーワード3 自由
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