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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 現代の若者の恋愛離れに関する研究
内容  現代の日本では「若者の恋愛離れ」が問題になっているにもかかわらず、恋愛をテーマにした研究が少ない。一般的には私的なものとして捉えられている恋愛観や結婚観がその時代の社会の状況といった社会的要因が常に絡んでいるのではないだろうか。
 本論文で明らかにしたい1点目は、なぜ現代の若者たちの間では恋愛離れが進んでいるのか。2点目は、今後恋愛や結婚はどのように変化していくのかということだ。先行研究では、超情報社会になったことや、長引く不況の影響など現代の若者の恋愛離れの原因を明らかにした。それに加えて、現代の若者ならではの特徴が恋愛離れに与える影響も大きいと考えた。
 アンケート調査では、約8割の大学生に恋人がおらず、過去1度も交際経験のない男女も約3割いた。その一方で、将来結婚をしたい人の割合は8割以上と、恋愛離れは進んでいるものの、いずれは結婚したいという若者の心境が明らかになった。恋愛が嗜好化してしまった若者たちにとって、恋愛はコスパに合わず重いものなのだ。そこで、結婚のハードルとなっている恋愛などせずに、家計や家事、育児などを連帯する「連帯結婚」が今後若者たちの理想的な結婚の形になるのではないかと結論づけた。
講評  今年度はゼミ全体のラストスパートが効いて力作が多かったのは評価できる。
 ただし、先行研究の探索や質的量的調査をひととおり行なって議論しているのは良いが、自分のまわりの年齢・地域・階層に偏った議論になりがちなのは反省点である。
 あらためて、いまの学生はインターネット・ネイティヴであり、その外側に視野を広げることの難しさを感じる。
 卒業後も、古今の古典に親しみ、あるいは海外に旅をして学ぶことの重要性をかみしめて欲しいと思う。
キーワード1 若者の恋愛離れ
キーワード2 男女の恋愛観
キーワード3 連帯結婚
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