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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 中村 百合子 |
タイトル | 転校生が新しい対人的環境に適応する過程について |
内容 | 私たちは小学校,中学校,高等学校と進学する中でさまざまな機会に環境の変化を経験する。本研究ではその中でも一部の子どもたちにとって特に特殊かつ重大な体験となる「転校」を取り上げ,転校生が新しい対人的環境に適応する際に適応を促進,または阻害する条件を明らかにすることを試みた。そして,「転校生はいじめの対象となりやすい」という仮説についても検討した。考察にあたっては,先行研究を元に,転校生の親や家族,転校生本人の性質,受け入れ学級のそれぞれが転校生の適応に及ぼす影響について整理した。その結果,転校生の親や家族の転校に対する心構えや転校生本人の過去の転校経験,社会的困難度及び社会的スキル,受け入れ学級との言葉の違い,クラス替えの有無等の要因で適応に違いが出ることが分かった。また,転校生は実際にいじめの対象となりやすく,「異質なもの」を排除する現代の子どもたちの性質がうかがえた。 |
講評 | 2009年3月卒業見込み生の私のゼミにおける卒業論文執筆は,例年以上に,指導者としてのペースメーキングの重要性を感じるものとなりました。長い,学術的な文章を書くのがはじめてだったからでしょうが,提出2週間前くらいになって楽しくなってきたり要領がわかってきたりして,結局,もう少し時間があれば,という段階で提出した学生さんが多かったように思います。ただ,全員が,最終的にはそれぞれに納得のいくテーマを選んで書きとおすことができて,それはとてもよかったと思っています。 |
キーワード1 | 転校生 |
キーワード2 | 適応 |
キーワード3 | いじめ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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