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学科 | 社会学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 轡田 竜蔵 |
タイトル | 関西の女子学生のファッション消費 ―地域性とインターネットから見る変容― |
内容 | 本論では、主に商業施設とインターネットの二点から、特に「関西の女子学生」のファッション消費に焦点を当てて論じる。 現代の日本は、都市にファッションビルが集積している一方、地方にも大型のショッピングセンターがいくつも存在する。他方に、メディアの発達により、インターネットを利用したファッション消費がさかんである。そこで、地域によるファッションの消費格差は存在するのか、ファッション消費において、インターネットの発達は具体的にどのような変化を及ぼしているのかという問いについて検証を行った。 筆者は質的・量的調査を行った結果、都市と地方におけるファッション消費格差は大きなものではなかった。そして、SNSやネットショッピングが発達しても、雑誌や実店舗が無くならず、これらはうまく共存していることが明らかになった。 また、ファッション文化に関する先行研究においては、東京を取り上げるものが多いものの、本論では特に大阪と京都に注目して調査を進める。 |
講評 | 本論文は、関西の女子大生のファッション消費について、ショッピングモール化やSNSの影響等の消費環境の変化に着目しつつ分析している。消費環境の変化に関する資料分析、フィールドワークに基づくファッションビルの分析、関西在住の女子大生に質問紙調査やインタビュー等、多角的に記述した労作である。関西において「ファッションの街」の求心力は弱くなっており、大型商業施設の影響力が強いことを確認したうえで、ショッピングモールで満足する「地元好き」と、あえて遠方の大型商業施設にまで足を運ぶ「おしゃれ好き」との分極化の指摘など、その観点は興味深い。本論文では、調査対象が言及した一部の大型商業施設に焦点を合わせたが、地域的文脈を網羅的に考察できれば、関西における消費の「結節機関」に関する都市社会学的研究として発展できるだろう。 |
キーワード1 | 女子学生 |
キーワード2 | ファッション |
キーワード3 | メディア |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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