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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 小林 久高
タイトル 若者の恋愛離れをめぐる意識構造 ――大学生を対象にした計量的研究――
内容 本稿では恋愛に消極的な意識を持つ若者の増加に注目し、その原因やそうした若者の価値観について検討を行った。調査方法は、2019年に同志社大学の学生239名に実施したアンケート調査に基づき、経験的なデータを用いた分析を行った。若者の恋愛に消極的な意識を構成する要因として、異性無関心意識、自信なし意識、リスク回避意識、性嫌悪意識の4つを抽出することができた。4つの意識の背景を探るためについて家族関係・生活スタイル・友人関係・過去の恋愛におけるトラウマ経験の観点から考察を行ったところ、それぞれ異なる意識や価値観との結びつきが見られた。また、恋愛に消極性な若者の持つ意識や価値観についても理解を深めるため、自己意識・将来観・世の中に対する意識との関連について検討を行った。結果として幸福感の低さや対人恐怖、将来に対する見通しの暗さなどとの関連が見られた。加えて、これらの関連は概して女性よりも男性に多く見られていた。
講評 若者の恋愛離れについて、既存の研究を手堅く整理し、スマートな計量分析を行っている。恋愛離れを生み出す要因について、男女ともに影響する変数、男女で異なる影響をもつ変数を明らかにしているところが興味深い。
キーワード1 恋愛離れ
キーワード2 若者
キーワード3 未婚化
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