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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 小林 久高
タイトル ファッションを楽しむ現代人の「快楽」 -コリン・キャンベル『ロマン主義の倫理と近代消費主義の精神』を用いて-
内容 本稿は、ファッションの消費精神について論じるものである。ファッションは「差別化と同一化」に代表されるような他者との関係により説明されるものがある。しかし、実際我々はまず服に対して「かっこいい」「かわいい」とその服の「良さ」を考えて購入していると思われる。そこで、本稿ではコリン・キャンベル『ロマン主義の倫理と近代消費主義の精神』(2005)を用いて、個人の消費精神の観点からファッションを楽しむことについて考えていく。まず、キャンベルが定義した「快楽」についてまとめ、現代の消費の精神を担う「近代的快楽主義」について考えたい。次に、現代消費精神を担うロマン主義とダンディズムがどのようにしてプロテスタンティズムから発生していったのを整理する。また、ロマン主義的精神とダンディズムの精神が、現在のファッションの消費の精神にどのように関わるのかを示す。また、それまでに分析した消費精神を用いて、現在のファッションの消費スタイルについて分類、整理する。
講評 「ファッションを楽しむというのはどういうことなのか」ということについて、文献を深く検討し明らかにした論文。「なるほどこういうことだったのか」という著者自らの発見の喜びが感じられる論文だ。
キーワード1 ファッション
キーワード2 ロマン主義
キーワード3 ダンディズム
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