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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 小林 久高
タイトル 現代色気論
内容  私たちは普段、どのように色気を感じているのだろうか。この論文は普段何気なく使う「色気の本質」について言及し、なぜ「色気」が生じるのかについて考察を行ったものである。本論では色気の要素を生物学、動物学、哲学、社会学の分野の先行研究を用いて明らかにし、それらがどう組み合わさって「色気」を発生させるのかを図式にして表現した。
 「色気」とは「性的欲望」を引き起こすトリガーであり、男女それぞれが性的魅力のやり取りを行うことで成立するコミュニケーションであり、本稿では「色気コミュニケーション」と定義づけた。色気コミュニケーションは「性的魅力の受信と発信」によって成り立ち、発信する性的魅力は生殖における役割の違いから生まれた性差による魅力と、社会的に獲得する魅力の2つに分けられる。また性的魅力を受信するか否かの判断基準は一人一人の好みに文化的な価値観を加えたものであり、男女の社会的な立場の違いからその受信方法にも性差が生じている。
 色気が生じる構造は不変的なものではなく、社会的、文化的な影響を受けて変容するものである。
講評 考察の範囲が広く、読み物としてとても面白い論文である。特に性差に注目した記述は興味深い。種々の先入観を排し、自身の問題関心にかかわる文献を広く渉猟し、貪欲に問題解決の糸口を見つけ、考察を進めていく姿勢は高く評価できる。
キーワード1 色気
キーワード2 性別信号
キーワード3 コミュニケーション
キーワード4  
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