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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 小林 久高
タイトル 現代における寺が持つ魅力
内容 寺の魅力はパンフレットや観光雑誌において自明のように扱われているが、寺のもつ魅力はそれぞれに関連を持っておりそうした研究は今までになかった。寺はその必要条件として仏像と拝殿を持つ。これは歴史、美、神秘(宗教)という三つの魅力を持っており、付随する寺宝などの魅力もすべてこの三つの魅力のうちに整理される。歴史的魅力は知識の収集と歴史の追想であり、それは史実、古さ、現存度という三つの価値によって評価される。美は自然美と芸術美に分けられ、照応によって美の経験がなされる。さらに自然美は空間の美であり、芸術美とはこの点で一線を画している。宗教はその神秘性においてその魅力が感じられる。神秘性は感覚によって知覚できるものと後天的な思想の学習によって得られるものに区分される。前者は感覚という先天的なものであり皆が感じられるのに対し、後者は後天的なものであるため、感じられる人間が限られる。またこの三つの魅力は今に自分の意識を開くという点で共通している。
講評 現代における寺の魅力を、自身の経験と哲学・美学・社会学の研究をもとに検討した論文だ。寺に大きな魅力を感じている著者が、「この感じは何なのか」ということを執念深く明らかにしようとしている。独自の枠組みを提出しようとする意欲が評価できる。
キーワード1
キーワード2 魅力
キーワード3 癒し
キーワード4  
キーワード5  
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