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学科 | 社会学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 人はなぜ朝日新聞を叩くのか |
内容 | 近年、朝日新聞の多くの報道には批判的な声が寄せられている。人びとは、なぜ朝日新聞を問題視し、なぜ叩きたくなってしまうのだろうか。本稿の目的は、この朝日新聞批判の実態や構造について考察することである。まずは、朝日新聞批判の実態として、以下の3点を検討する。どういう人が朝日新聞を叩いているのか、朝日新聞の何が叩かれているのか、そしてどのように朝日新聞を叩いているのか、である。この3点について、主にTwitterにおける批判的コメントを収集・分析し、朝日新聞批判とは一体どういうものなのかを探っていく。続いて、朝日新聞を批判する人びとの深層構造にアプローチし、朝日新聞批判の目的を解明するために、精神分析学的検討を行う。ここでは「同一視」「投影」「ルサンチマン」「シャーデンフロイデ」という、精神分析学やそれに関連する概念を用いて、人びとが朝日新聞を叩きたいと思うようになり、そして実際に叩くようになるメカニズムを明らかにする。 |
講評 | 「朝日叩き」という社会現象に対し、その現象がなぜ生じるのかを検討した論文。議論は極めて冷静に進められる。この冷静さがこの論文の売りであり評価できる点だ。最終的に同一化、ルサンチマン、シャーデンフロイデといった分析道具による説明がなされる。この説明は説得的なのだが、特定の人々に同一化等が生じる理由についての記述がやや不足している。このあたりの記述があればよりさらにいい論文になったと思う。 |
キーワード1 | 朝日新聞批判 |
キーワード2 | SNS |
キーワード3 | 精神分析学 |
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