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学科 | 社会学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 組織コミットメントに影響を与える要因の検討 ―情動的コミットメントに注目して― |
内容 | 現在日本では、若年労働者の早期離職という社会現象がある。その例として、中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割の若年労働者が3年以内に最初に勤めた会社を離職してしまう現象を示した「7・5・3離職」(尾形2012)があげられる。筆者は、職場での人間関係が組織コミットメントに影響を及ぼしているとし、さらに組織コミットメントは、労働者の離職意思に影響を及ぼしていると考えた。つまり、職場の人々との情緒的結合が弱いほど、組織コミットメントが低くなり、組織コミットメントが低いほど、個人の離職意思が高まるということである。本論文では、会社の同僚とのフォーマル活動とインフォーマル活動が組織コミットメントに及ぼす影響力を分析した後、それぞれを比較し、どの要因が若年ホワイトカラーの組織コミットメントにより大きな影響力を及ぼすのかを明らかにする。 |
講評 | 本研究は若年労働者の入職後の組織社会化に関する研究である。日々、忙しく働く社会人への調査は容易ではないが、先輩のネットワークを利用して協力を求めている。仮説であるインフォーマル・コミュニケーションの組織への情緒的コミットメント、仕事満足度への影響は、入社3年以内という若年層にも関係性が見られ、日本の大企業での働き方は現在も「企業コミュニティ」的就業形態をとっている職場が多いことがうかがえた。ただし、研究への着手が非常に遅れ、独立変数への想像力が十分ではないまま実査に入ったため、分析を進めるうちに入れておくべきだったと気づく変数がいくつもあった。もう少し早くから準備していたらよりよい論文になったと思われる。 |
キーワード1 | 組織コミットメント |
キーワード2 | 組織社会化 |
キーワード3 | 若年ホワイトカラー |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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