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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 現代の若者の消費行動を裏付ける価値観について-友人関係から考察-
内容  消費行動に関する研究はいくつか行われてきたが、世帯別による研究が多く、若者に焦点を絞った研究は少ない。若者の消費行動について、友人関係の在り方を交えて調査及び分析を行うことで、新たな傾向を発見することが本研究の目的である。本稿は大学生を対象にアンケート調査を実施し、得られたデータを用いて分析を行った。分析の結果、大学生の友人関係と余暇時間の過ごし方との間に関連がみられた。交際範囲が広い人ほど余暇時間の過ごし方では大勢で行うことを選択し、交際範囲が狭い人ほど余暇時間の過ごし方では一人で行うことを選択している傾向がみられた。また、男性は比較的大規模なコミュニティを重視し、余暇時間の過ごし方でも大勢で行うことを選択している一方で、女性は比較的小規模なコミュニティを重視し、余暇時間の過ごし方においても少数で行うことを選択する傾向がみられた。
講評 本研究は若者の消費行動に着目し、余暇活動に関する調査を行ったものである。本研究では、かつての物を買うという消費行動は、機能的、情報的消費行動であったが、SNSが発達した現代の若者の消費行動は「モノ消費」と「(イベントなどの)コト消費」が多いのか検討している。その結果、1人でも遊べる余暇時間の過ごし方の選択肢が増えたこと、性別で余暇時間の過ごし方の志向に違いがあったこと(女性は小集団での活動が多く、男性は大集団での活動が多い)、SNSに情報をアップロードする者の消費行動は「コト消費」が多いことなどが発見されている。若者の「情報行動」が情報技術と連動するだけでなく、誰と共有したいかということが行動を規定する要因となっていたことが明らかにされた。もう少し独立変数の検討に時間をかけていれば、よりよい論文になったと思われる。
キーワード1 若者
キーワード2 消費行動
キーワード3 友人関係
キーワード4 コト消費
キーワード5  
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