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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 男性の家事育児参加の規定要因
内容  夫婦共働き世帯が増え、女性が外で働くことが当たり前になってきている現在、社会として必要なこととして、男性の家事育児への「参加」が求められる。しかし、男性の家事育児参加参加率はまだまだ低いように思われる。そこで、本稿では既婚男性105名にオンラインアンケート調査を行い、男性の家事育児参加の実態を明らかにした。男性の家事育児参加の規定要因としては、配偶者の働き方が大きな要因として明らかとなった。フルタイム労働者の女性を配偶者に持つ男性は、パートタイム労働者や就業していない女性を配偶者にもつ男性と比べ、家事育児参加率が高い結果となった。さらに、男性の労働状況や、男性自身が持つ性別役割分業意識も家事育児への参加率に大きく関わる結果となった。
講評 本研究は男性の家事・育児の参加の実態を把握するためにアンケート調査を行ったものである。男性の家事・育児参加率の低さは本調査でも明らかになっているが、分析の中で興味深い発見は、長時間労働で帰宅できないためにできない家事・育児以外にも、休日でもできることでも参加しない夫が多かったことである。さらに育児期を過ぎた中高年の男性は育児時間を家事に割り当てている可能性が分析されたが、若い世代よりも家事参加が低かったことから、中高年の性別役割分業意識の強さと管理職世代が、残業が発生する育児期世代を帰宅させ、自身が長時間労働をしている可能性があるという、中高年男性への分析視点が興味深いものであった。
キーワード1 男性の労働
キーワード2 性別役割分業意識
キーワード3 家事育児参加
キーワード4  
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