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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル SNSを介した韓国人留学生のコミュニケーションの仕方と人間関係――LINEとKakaoTalkを中心に――
内容 この論文は、韓国人留学生のSNS上のコミュニケーションの仕方の特殊性についての研究である。韓国においては株式会社KakaoのKakaoTalkが、日本においてはLINE株式会社のLINEが両国では圧倒的に高いシェアを誇っている。韓国人留学生は、自分のあったやり方でこの2つのSNSを使用している。しかし、韓国人留学生のこの2つのSNSの使用方法とコミュニケーションの仕方には明確な差がみられる。韓国人留学生はKakaoTalkの中でグループ機能をし、様々な日常的な出来事をかなりの頻度で母国の友人同士と共有している。しかし、LINEではこのような積極的な使用はみられず、LINEでの日本人友人とのコミュニケーションは相対的に消極的なものにとどまっていた。結論からいうと、KakaoTalkは韓国人留学生にとってソーシャルサポートとして機能しているおり、LINEとKakaoTalkの使用の差異の要因には、日韓の対人関係における文化的な特性が大きくかかわっている可能性が示唆された。
講評 日本の韓国人留学生(大学生)が友人等とSNSでコミュニケーションをするとき、LINEとKakaoTalkという2種類のサービスを使い分けていることに注目した研究である。韓国人との人的つながりと日本人との人的つながりによって使い分けているだけではなく、2つのSNSで反応の素早さやグループトークの使い方の違いなどがあることも見えてきた。見切り発車で調査をはじめたためか、議論がなかなかまとまらず、執筆もぎりぎりになり、結果的に内容に締まりがない。具体的な人間関係のつながりのあり方と、SNSの使い分けのあり方との関係も、はっきりと分からなかった。ただ、そうしたなかでも、韓国人留学生がどのような情報空間を生き、ストレスや気後れを含めてどのようなことを感じながら大学生活を送っているかが垣間見られた点は評価できる。
キーワード1 韓国人留学生
キーワード2 SNS
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