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学科 | 社会学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 大卒労働市場における体育会神話一体育会学生に対する評価の変遷 |
内容 | 大卒労働市場には「体育会が就職活動で有利である」という体育会神話が存在する。この体育会神話の成立は大正後期から昭和初期頃まで遡ることができ、高度経済成長期に拡大を見せ、バブルが崩壊する頃まで強い効力を誇った。バブル崩壊を機にその効力を失ったと言われる体育会神話であるが、未だに一部では体育会学生をターゲットにした採用活動が行われている現状がある。そこで本稿は、「なぜ未だに体育会学生をターゲットに採用が行われているのか」、「積極的に体育会を採用する企業に業界の偏りがあるか、職種によって差異はあるのか」を明らかにするため調査を行った。調査の結果、体育会の採用に積極的な企業において体育会学生は「肉体的・精神的タフさ」、「組織・上下関係への理解」が評価されていることが示唆された。また、そのような資質が求められる業界としては「金融・インフラ・メーカー・商社」、職種では営業職において体育会が求められる司能性があることが明らかとなった。 |
講評 | 体育会の学生が就活で強いというのは既に過去の話だとはよく聞く。実際の趨勢としてはそうなのだろうが、一方で、いまだに業界や職種によっては体育会志向とでもいうべきものが見られる。本論文は、体育会限定の就職サイト、新聞雑誌記事そしてインタビューなどから、現代における体育会と就職との関係の実情を明らかにしようとしたものである。インタビュイーが4人に過ぎず、また体育会出身とはいえない人も入っていたりなど、研究としては物足りなさが残る。ただ、企業イメージにも関わるセンシティブな問題に切り込み、具体的なデータから少なくとも一部の業界や職種には、体育会学生の特性に対するある種の期待にもとづく採用の傾向があることを明らかにした点では評価できる。 |
キーワード1 | 就職活動 |
キーワード2 | 体育会 |
キーワード3 | スポーツ |
キーワード4 | |
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