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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 若者論の変容
内容  近年、若者は、学力低下、コミュニケーション能力低下、ネット依存、凶悪犯罪など、批判の対象になっていることが多いように感じられる。本論では、1960年代から現代にかけての若者論について、その変遷と背景を年代ごとに考察していく。検討の結果、若者論にはいくつかの共通の特徴を見出すことが出来た。まずは、若者論はその時代の大人社会の考えを反映しているということである。次に挙げられる特徴として、若者論の内容と若者たちの自己認識の間には大きなギャップがあることが多いということである。最後に、若者論は、若者への期待度によってその論調が変化するという特徴を持っている。若者時代は誰もが経験したことがあり、リアリティを感じることのできる分野であるために、人々は若者語りを行うのである。それだけ若者は世間から注目されている。これからもその論調やスタイル、問題関心を変化させながら、若者についての議論は続けられていくだろう。
講評 若者論について、その変容を検討しようと試みたものである。若者「自体」の変容と若者「論」の変容とをどのように区分けして検討していくのか。最後の方で、時代に共通した若者のとらえ方に言及されるようになるが、この問題設定で最初から検討していくと、よりよい論考になったと考えられる。
キーワード1 若者論
キーワード2 社会
キーワード3 アイデンティティ
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