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学科 社会学科
年度 2019
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 児童期の習い事の経験が及ぼす影響
内容  子供時代の経験の中の一つに学校外教育「習い事」が存在する。小学校低学年時における習い事の経験が大学生時における考え方や行動に影響を及ぼすというのは、あまり関係がないようにも考えられるが、子どもが学び、成長するうえで途切れはなく、その間の影響にも連続性があると考える。本稿では、児童期の習い事と大学生時における「社交性」「責任感」「努力志向」の関係について、また、それらが及ぼす影響について検討した。そもそも子供が習い事へ結びつくまでの背景としては、家庭の豊かさや両親の学歴が強く関係していた。父親の学歴は家庭の収入源に結びつき、経済事情として子供の習い事の経験に影響を及ぼし、母親の学歴は子どもへの教育、期待として習い事の経験に影響を及ぼすということが考えられた。子供時代の経験というものは、一部においては時間が経過しても存在しているが、影響としては部分的な構成要素であり、強い効果は見られなかった。
講評 児童期の習い事を文化系とスポーツ系(個人競技と団体競技)にわけてみた場合に、それがその後(大学生)の社交性・努力志向・責任感にどのようにかかわるのかを検討した。その結果、社交性と努力志向が習い事経験と関係していたことが明らかになる。出身背景と習い事がこれらの形成にどのようにかかわるのかを、検討する枠組みと分析法が明確であれば、内容が整理された良い論文となったと考える。
キーワード1 子ども
キーワード2 習い事
キーワード3 社会的スキル
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