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学科 | 社会学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | JENNIFER MCGUIRE |
タイトル | バンギャのファン研究 ―バンギャがヴィジュアル系に心酔する理由― |
内容 | 本論文は、ひとが「共感」という感情を抱いたとき、その感情がどのような行動に繋がっていくのか明らかにすることを目的とする。特に、ヴィジュアル系ロックのファンであるバンギャが、どのようにヴィジュアル系に「共感」するのか着目する。調査方法としてはインタビュー分析を行い、ファンの活動を3段階に分類した。第1段階はアーティストの見た目や曲へ関心を抱く段階である。第2段階になると、バンドの持つ世界観の理解や「共感」を持つようになる。第3段階は「共感」によってアーティストへの接近を試みる段階である。バンギャはこの3段階のファン活動を遂行している時、「心酔」状態にあると言える。この「共感」にはヴィジュアル系特有の歌詞表現による「共感」があると考えられる。一方で、ある対象への「共感」による行動は他者との「闘争」を生む要因にもなり得ることがわかった。 |
講評 | 本年度の卒業論文は、自分がやりたいテーマを反映させ、人類学的、社会学的な視点から、各自様々な内容で研究を行いました。マグワイアゼミの5名は①LGBTに対する認識、②ジャニーズオタクのTwitter活動を通じた仲間意識、③若者の理想の恋愛と失恋コーピング、④ヴィジュアル系バンドのファン(バンギャ)の行為、⑤アメカジファッションとアイデンティティ構造の社会現象を取りあげました。方法についても、半構造化インタビュー、ソーシャルメディア分析、ドキュメント分析、文献研究、概念的研究と多様でした。一方、最初は、問題意識がはっきりしていなかったり、学術論文と言えないエッセイ的なものでした。特に質的調査で得られたデータを分析と結果のまとめるのが難しかったようです。仕上がりまでかなり苦労していましたが、最後まであきらめず熱心に興味深い論文を書かれました。卒業後も、この苦労と乗り越えるという経験を生かして、どんな困難な状況でも諦めず、成果が出るまでやり遂げてほしいと思います。 |
キーワード1 | 共感 |
キーワード2 | 闘争 |
キーワード3 | バンギャ |
キーワード4 | ヴィジュアル系 |
キーワード5 | |
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