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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 銭湯のコミュニティ力の可能性 |
内容 | 私は今回の卒論で銭湯について書いた。自身の銭湯好きが高じた結果である。日常の中にある非日常の素晴らしい空間である。日本人は世界の他の国と比べても入浴についての歴史とその蓄積が多い。そのため入浴に対する文化も豊かなものである。あなたは銭湯に行ったことがあるだろうか。少し前の日本では家に風呂がなかったために地域の住民は皆銭湯に行った。銭湯がマナーを学ぶ教育の場であり、自動的に見守り活動ができるシステムであり、何より周辺近くに住む住民のコミュニケーションツールとしてのコミュニティであったのだ。しかし今現在銭湯というのは急激に数を減らしている。のちに述べることにはなるが、既に時代が必要としていないのである。だがこの入浴の文化から連綿と続く歴史の中の銭湯というものを残していくためにはどうしたらいいのだろう。今までの地域住民だけではないコミュニティが必要となる。そこで逆説的に銭湯が生み出すことの出来るコミュニティ力について自分が立ち上げたイベントを踏まえ論じた。 |
講評 | 本論文は、銭湯について研究したものである。自身の銭湯好きが高じた結果であるらしい。銭湯の魅力について、地域福祉視点で述べているところがおもしろい。銭湯は日常の中にある非日常の素晴らしい空間である。日本は世界の他の国と比べても入浴についての歴史とその蓄積が多い。そのため入浴に対する文化も豊かなものがあることを文献と本人の実践によって示している。現在の人々に「あなたは銭湯に行ったことがあるだろうか」と問いかけ、少し前の日本では家に風呂がなかったために地域の住民は皆銭湯に行ったことの意味を問う。銭湯がマナーを学ぶ教育の場であり、自動的に見守り活動ができるシステムであり、何より周辺近くに住む住民のコミュニケーションツールとしてのコミュニティであったのだ。しかし今現在銭湯というのは急激に数を減らしており、そのことは、既に時代が必要としていないのであるが、筆者は入浴の文化から連綿と続く歴史の中の銭湯というものを残していくためには、今までの地域住民だけではないコミュニティの必要性を説く。自身が立ち上げたイベントを紹介しながら、銭湯こそ、新たな住民力を形成していくコミュニティであると結論付けている。ユニークで楽しい論文である。 |
キーワード1 | 銭湯 |
キーワード2 | コミュニティ |
キーワード3 | アソシエーション |
キーワード4 | なくなりゆくもの |
キーワード5 | 立ち上げ |
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