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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 愛着理論に基づく支援の可能性―世代間連鎖への介入を目指す― |
内容 | 本論では John Bowlby の愛着理論を用いた支援の可能性について検討することを目的としている。虐待の連鎖や貧困の連鎖など、家族や親子関係の中での問題の連鎖は乳幼児期 からの発達段階で身に付ける愛着パターンが大きな影響を及ぼしている。さらに、この愛 着パターンは養育者の愛着パターンとの対応性があることが明らかになっている。こうい った事実から、支援者が問題の表面のみを捉えるのではなく愛着を理解したうえでの支援 を行うことが有効であると考えた。そして、文献研究により愛着理論に基づいた介入は、 養育者支援、家族支援、教育機関での支援においてクライエントに肯定的変化をもたらし 得ることが明らかになった。今後は、支援者に対する支援、支援者育成という観点を取り 入れ研究をしていくことが課題となった。 |
講評 | 本論は John Bowlby の愛着理論を用いた支援の可能性について検討したものである。本論のなかで、虐待の連鎖や貧困の連鎖など、家族や親子関係の中での問題の連鎖は乳幼児期からの発達段階で身につけている愛着パターンが影響を及ぼしていることに着目して議論を展開した。そして支援者が問題の表面のみを捉えるのではなく愛着を理解したうえでの支援を行うことが有効であると結論づけている。そのうえで、養育者支援、家族支援、教育機関での支援においてクライエントに肯定的変化をもたらすことが必要であることを提言した。 John Bowlby の愛着理論に関連する専門の文献を正確に読みとり、それを丁寧に整理したうえで議論することができた。結論が、やや批判的考察に不足する部分が残ったが、今後、この成果を活かして、社会人になってもしっかり励んでもらいたい。 |
キーワード1 | 愛着理論 |
キーワード2 | 世代間伝達 |
キーワード3 | 家族支援 |
キーワード4 | 養育者支援 |
キーワード5 | |
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