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学科 社会福祉学科
年度 2019
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 完全燃焼できる社会へ~久布白落実の思想実践の現代に於ける有意性~
内容 本稿は、生涯廃娼に関する運動や女性参政権運動を続けた久布白落実(くぶしろおちみ)について、彼女の生涯とその思想と実践の変遷を当時の文化的・社会的背景を踏まえてたどりつつ、彼女の大叔母であり矯風会の会長を務め女性の社会地位向上に尽力した矢嶋楫子からの影響を取り上げ、彼女の独自性、今の社会に通ずる向社会性について明らかにすることが目的である。第一章で彼女の活動家としての思想の特徴・立場についてまとめ、振り返る。第二章では、久布白の足跡の概観を生い立ちから確認する。第三章では矢嶋楫子との関係性とその思想や実践における影響について記す。最後に、現在の風俗業、「闇の女」の労働市場から久布白の活動の視点を通して、性の認識・共生認識についての考察を述べる。
講評 「完全燃焼できる社会へ―久布白落実の思想実践の現状に於ける有意性―」:徳富蘇峰・蘆花の姪でもある久布白を取り上げた「同志社ならでは」の卒業論文である。大正・昭和期にかけて廃娼運動や女性参政権運動に取り組んだ久布白落実(くぶしろおちみ)の活動を取り上げ、それらが持つ今日的意義の考察に取り組んだ力作である。
キーワード1 純潔
キーワード2 女性福祉
キーワード3 社会的立場
キーワード4 完全燃焼
キーワード5 久布白落実
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