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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 空閑 浩人 |
タイトル | 子どもの貧困と学力格差 --すべての子どもが平等に教育を受けるために-- |
内容 | 本稿では、日本の子どもを取り巻く貧困問題の中から貧困世帯に拡大する学力格差に焦点を当て、その実情と有効策を各データと子どもの貧困に対する政府の取り組みについて触れながら明らかにすることを目的とする。まず最初に、日本における貧困の実情として貧困の定義づけ、相対的貧困率の推移と世帯構造別の貧困率から子どもの貧困の特徴を述べる。次に貧困世帯の子どもに拡大する学力格差の要因を就学援助率と学力の関係、所得別の子どもへ掛けるコストや子育ての差異から述べ、貧困世帯の子どもが不利を負っていくまでのプロセスを述べる。次に日本の教育費の私費負担の高さや受給者負担化している現状を挙げながら教育機会の不平等性について主張する。そしてそれらの問題に対する支援の事例として生活困窮世帯の子どもの学習支援の概要や、子どもの貧困対策法、2020年から始まる幼児教育無償化、私立高校無償化、高等教育無償化の概要について述べる。最後にこれまでの内容をふまえ、今後の日本ですべての子どもが平等に教育を受ける事が出来る社会の実現に必要な政策はどのようなものであるかを述べる。 |
講評 | )「子どもの貧困と学力格差―すべての子どもが平等に教育を受けるために―」:貧困世帯の子どもの学力格差の問題に着目したものである。貧困の現状をデータに基づいて分析し、かつ学力格差が生じる社会構造についての論考が展開される。学校教育無償化などの国の取り組みに関する現状を踏まえた筆者の考察や主張は説得力に富む。 |
キーワード1 | 学力格差 |
キーワード2 | 子供 |
キーワード3 | 貧困 |
キーワード4 | 教育 |
キーワード5 | 平等 |
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