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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 吉田 亮 |
タイトル | 1606年~1630年 ジョン・ウィンスロップの思想形成における一考察 ―学習としての回心体験の視点から― |
内容 | 本研究はアメリカへと移住したピューリタンによる聖なる共同体建設事業を指揮したジョン・ウィンスロップの回心体験を詳細に分析し,同共同体形成における理念のコンセンサスを生み出した説教『キリスト教的慈悲のひな形』を,それとの連続的な位置において把握しようと試みた。従来の先行研究では,ウィンスロップによる同説教を植民地建設の起点と位置付け,その後の植民地における実体と挫折を研究する定式化されたモデルが存在したが,筆者は本来的な起点と解されるウィンスロップの回心体験との連関において問い直すことによって,同事業の原点を再検討しようと試みた。第一章及び第二章ではウィンスロップの回心体験における本質を契約と位置付け,契約の連続の中で生まれる回心の変化を詳細に分析し,第三章では二つの章を踏まえて説教との連続を考察している。回心体験の分析においても,先行研究では十分に検討されてこなかった新たな切り口として学習及び対人関係という側面からの考察を試みた。本研究における一考察を通してウィンスロップの回心体験の本来あるべき位置を提示したい。 |
講評 | 厳密にはそれぞれの条件に微妙な差異があるとはいうものの,3回生の4月から研究を蓄積してきたものを卒論という形式で総括したわけである。全体として,研究テーマの設定やそれへの執着心,研究時間のマネージメント,一次資料へのアクセスの難易度他多様な要素が,卒論執筆行程やその成果に大きく影響を及ぼしているが故に,到達度に差があるとはいうものの,卒論合格レベルにまで全論文が達したことについては満足すべきであろう。 |
キーワード1 | 回心体験 |
キーワード2 | 契約理念 |
キーワード3 | 学習 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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