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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 児童福祉の現状と課題 -今後の児童擁護,社会的教育のあり方について- |
内容 | 今年の8月1日,厚生労働省から2018年度の全国児童相談所における児童虐待相談対応件数は,速報値として15万9850件(前年度比2万6072件増)と公表された.これは,過去最多で統計を取り始めた1990年度から28年連続で増加している.何故,児童虐待は年々増加傾向にあるのだろうか.その原因は親だけではなく,地域関係の希薄化,家族体系の変化,母子世帯の増加,貧困といった社会的要因にあるのではないだろうか.子育てという営みを誰が,どの機関が担えば良いという考え方ではなく,子育てに携わる関係機関,関係者がネットワークを組み協力して社会福祉的な機能を発揮する必要があるのではないだろうか.そこで2017年8月,厚生労働省の検討会において取りまとめられた,今後の社会的養育のあり方を示す「新しい社会的養育ビジョン」をもとに市町村の子ども家庭支援体制の構築,里親への包括的支援体制などについて検討する. |
講評 | 一貫して児童福祉、とりわけ、児童養護を自分のテーマとして取り組組んできた強みを感じさせられる論文を仕上げた.文献研究と厚生労働省の資料、そして実習経験で得た現場の視点も取り入れ、丁寧な研究を重ねてきた.児童虐待の件数が増加する現状、児童養護施設の課題、そして新しい社会的養育ビジョンを紹介し、その中でも特に里親制度の可能性について考察している.幼児期の愛着形成の重要性を考えると、日本ではこれから里親の普及が求められているのではないか.社会的養育について日本の課題を明確にした説得力のある論文を仕上げた. |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | 児童養護施設 |
キーワード3 | 愛着 |
キーワード4 | 里親制度 |
キーワード5 | |
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