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学科 社会福祉学科
年度 2019
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 学校環境やメディアがLGBTのイメージ形成に与える影響に関する考察
内容  近年、メディアを通じて「おネエ系」タレントをはじめとするLGBTを見る機会が多くなった。またドラマなどでもLGBTを題材にした作品が登場してきており、同時に当事者へ理解を示す人も少しずつではあるが増えてきている。しかし、良い点ばかりではなく、「おネエ系」タレントのイメージが先行しすぎてしまい、LGBTに対して誤解や偏見を持つ人も同時に増えているという課題も存在する。
 学校教育においてもLGBT課題の一つとして、早い段階でのLGBTについての教育が重要であるにもかかわらず、文部科学省が10年に一度改訂している学習指導要領では、「多様な性」についての扱いが不十分であるというパブリックコメントが多く寄せられている。本論文では「メディア」と「学校環境」の二つに焦点を当てながら、それぞれの課題や人々の意識改善が見られる点、そしてLGBT問題解決に向けた新たな取り組みについて世代別の考え方などに着目しながら論じている。
講評  日本社会におけるLGBTに対するイメージの現状と問題点を明らかにしながら考察した.丁寧な文献研究と最近のデータを使用して力作を仕上げた.メディアが多くの人に差別意識を植え付ける、あるいは助長していること、また学校教育では多様な性について教えていない問題など、多くの事例や先行研究を通して紹介している.LGBTに対する偏見を改善し、多様な性が自然と社会に認められる社会のために何が必要なのか、この論文は明確に打ち出している.この領域への貢献に感謝したい.
キーワード1 多様性
キーワード2 学校教育
キーワード3 メディア
キーワード4 性自認
キーワード5 差別意識
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