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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 母と娘の関係に関する一考察 |
内容 | 近年、胸が痛くなる児童虐待のニュースが後を絶たない。それと同時に、過干渉や暴言などで子どもを思い通りに支配する母親のことを「毒母」と呼ぶようになり、親子の距離の取り方がますます難しくなっている。特に、母と娘の関係では、同性ゆえに生涯にわたる依存性の高さが問題としてあげられている。そしてこのような母親との密着した関係が、将来的に、子どもの心理臨床的問題を生じさせる可能性も指摘されている。母と娘の関係や家族の問題は、外部から理解しにくいが、母からの統制や支配は、成長過程において健康な心の成長を阻んでしまう。本稿では、このような母と娘の共依存関係について同性ゆえの母娘関係に注目し、何が問題なのか指摘している。そして、これらの問題の背景、要因についてジェンダー、精神分析の観点から分析した。 |
講評 | 親娘関係の問題、特に母親が娘を支配する問題に着目し、その問題の背景を分析した.この論文の特徴は、現代化家族の変容の分析と合わせて親娘関係の精神分析を中心に紹介したところにある.親娘関係で苦しんでいる当事者にとって必要な支援がセルフヘルプグループへの参加に加え、男性の育児参加であるという結論に至った.健全な子育てにはジェンダーの平等が重要であるということを考えさせられる論文である. |
キーワード1 | 家族 |
キーワード2 | 母娘 |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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