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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 不妊相談におけるソーシャルワークの可能性 -フェミニズムから捉える社会福祉の専門性と二面性- |
内容 | 不妊は,「それを体験する人の中核的なアイデンティティを揺さぶる危機的な体験」(平山 2005)であり,そして不妊治療は身体的精神的に,また経済的に負担の大きな医療である.相談支援はカウンセリングが主流であるが,不妊専門相談センターの相談員の多くは生殖医療専門医か助産師である.不妊カウンセリングの普及も急務であるが,本稿では不妊治療専門相談センターにおけるソーシャルワーカーの配置を提案し,そのソーシャルワーク論の論述を試みる.不妊の経験についての先行研究から明らかになる当事者の生きづらさは,「母性」の概念と「家父長制」によるものである.それらを指摘してきたフェミニズムと,ソーシャルワークとの関わりを整理し,巨大な構造のなかでの支援はどうあるべきか考察する.フェミニズムの視点が欠けては不妊のソーシャルワークはなしえないが,その視点は制度としての社会福祉を批判しうるため,二面性をはらんでいる. |
講評 | 不妊治療のフェミニスト分析を行い、不妊相談のソーシャルワークの可能性について考察した.先行研究を用いて不妊の経験について何が当事者を苦しめているのかを紹介し、日本社会の不妊治療の問題を明らかにした.日本にフェミニストソーシャルワークが存在するのかという問題提起でもあるクリティカルな視点をもった論文を仕上げた.ソーシャルワークにはフェミニズムの視点が必用であるということを強く印象づけられた. |
キーワード1 | 不妊治療 |
キーワード2 | 不妊相談支援センター |
キーワード3 | リプロダクティブヘルス・ライツ |
キーワード4 | ソーシャルワーク |
キーワード5 | |
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