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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 永田 祐 |
タイトル | 社会的養護のもとで育つ若者の生の不安定さ―生い立ち・心理的居場所を求めて― |
内容 | 社会的養護では虐待など様々な理由で親と共に暮らすことができない子供たちへ衣食住の保障に限らない専門的なケアを提供し、様々な機会の回復を保障する重要な役割を担っている。しかし、今ある社会的養護では解決しきれない「生の不安定さ」の問題がある。「生の不安定さ」とは『生まれと生きることのゆらぎ』と定義され、社会的養護のもとで育つ多くの子供たちはこれを抱えたまま、年齢要件や家庭の意向によって社会への自立が強いられている。さらに不十分なアフターケアにより若者たちが社会に出たとき、「生の不安定さ」による様々な困難に直面してしまうのである。 本稿ではまず児童養護施設におけるアフターケア等の現状を取り上げ、「生の不安定さ」の原因や深刻さを踏まえて社会的養護のあり方を考える。今ある社会的養護を見直すことで「生の不安定さ」をなくすことができるか、様々な社会資源を利用することでどのような解決策があるかを考察する。 |
講評 | 児童養護施設での実習、そしてその後も継続して取り組んだ施設でのボランティアの経験などを踏まえて、「社会的養護のもとで育つ若者の生の不安定さ」についてまとめました。児童養護施設での子どもたちとのかかわりの中から生まれた問題意識を「生の不安定さ」という概念を切り口に卒業論文で考察することができました。こうした子どもたちの課題は、論文で考察したように退所後も続く課題です。社会人としてこうした課題にこれからも思いを寄せて、関わっていただくことを期待しています。 |
キーワード1 | 児童養護施設 |
キーワード2 | 施設退所者 |
キーワード3 | 児童虐待 |
キーワード4 | アフターケア |
キーワード5 | |
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