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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 地方紙の役割と将来性 |
内容 | 「新聞離れ」という声が多く聞かれる現代において「本当に新聞に未来はないのか」という問題意識のもと、特定の地域に根ざす地方紙の役割とその将来性についてを分析。新聞報道で欠かせない「災害報道」における地方紙の働きや各社「デジタル時代」の荒波に迎え撃つための取り組みなど実例を挙げ、様々な地方紙のあり方を論じた。 第一章では地方紙の現状を数値から分析し、全国紙と地方紙の規模の違いや新聞業界のおかれる状況を明示する。第二章は災害時における地方新聞社の役割について。河北新報社や石巻日日新聞社は関西ではあまり馴染みがないが、被災地となった東北で読者と時をともにし、震災後も読者に寄り添い続ける新聞社のあり方を考察する。第三章では人々のもつ「新聞」への常識に囚われない、現代社会に生きる読者に向けた新たな新聞社の取り組みを挙げ、新聞社の将来性についてまとめた。 この論文が読者の地方紙への理解、新聞への興味に少しでも結びつくことを願う。 |
講評 | メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。 |
キーワード1 | 地方紙 |
キーワード2 | 東日本大震災 |
キーワード3 | 新聞 |
キーワード4 | メディア |
キーワード5 | 新聞離れ |
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