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学科 メディア学科
年度 2019
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル 映画『めぐりあう時間たち』から見るフェミニズムと同性愛
内容  女性の生を1日で表現した映画『めぐりあう時間たち』を通じてフェミニズムと同性愛について考察する。映画の主要人物3人の女性、ヴァージニア・ウルフ、ローラ・ブラウン、クラリッサ・ヴォーンがヴァージニア・ウルフの小説『ダロウェイ夫人』で繋がった1日を分析し、彼女たちが抱えている問題を考えてみる。そして、映画の演出や音楽、演技を分析することで映画を観て得られるメッセージは何かを考察する。最後に映画の背景となるイギリスとアメリカのフェミニズム、同性愛の歴史を分析し、日本とはどう異なるかを考えることができる。この論文は、映画『めぐりあう時間たち』を分析することで過去と現代で女性の生がどれだけ変わってきたのか、またフェミニズム運動の歴史で女性を支えてきた同性愛者と女性がこれから社会で生きていくのかで大事なことは何かをまとめた論文である。
講評 メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。
キーワード1 めぐりあう時間たち
キーワード2 同性愛
キーワード3 フェミニズム
キーワード4 ダロウェイ夫人
キーワード5 ヴァージニア?ウルフ
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