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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 『美女と野獣』から見るディズニー映画の実写化戦略 |
内容 | 近年ディズニーは過去のアニメ作品を多く実写化、リメイクしており、これらは社会的大ヒットを生み出している。この論文ではディズニー映画における実写化戦略がどのように成功しているのか、『美女と野獣』の成功例をもとに分析、考察する。 第1章ではディズニー映画の歴史や、実写化戦略がどのように行われているかをまとめた。第2章では実写化作品とアニメ作品のストーリー比較、登場人物比較、音楽比較を行うために『美女と野獣』の映像分析を行った。実写版では脇役にもストーリーを持たせたり、ベルと野獣の関係を丁寧に描写したりすることで、作品をより現実に近づけていることが分かった。現実に近づけることで大人やファンタジーが苦手な人にまで層を広げることができるといえる。 第3章では実写版がヒットした要因についてキャスティング、作品選び、プリンセス像の視点から述べている。ディズニーは作品を実写化するだけでなく、現代化することで成功させたといえる。 |
講評 | メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。 |
キーワード1 | 映画 |
キーワード2 | ディズニー |
キーワード3 | 実写化 |
キーワード4 | プリンセス |
キーワード5 | 現代化 |
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