詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 『おっさんずラブ』はなぜ受け入れられるのか |
内容 | 本論文では『おっさんずラブ』がなぜ受け入れられたのかを明らかにすることで、同性愛でも見る側の視点が変われば偏見は無くなるということを証明していく。 研究方法としては、まず、根本であるBLについて、主に消費者である女性との関係性を明らかにしながら述べていく。次に、制作者のコメントから作品の意図を分析する。そして、映像分析、SNS上の書き込みと制作側のクリエイティビティを比較し、制作側と視聴者の視点でどういった部分が類似しているかを考察することで、視聴者に受け入れられやすくなった要因を解明していく。 この研究より、「人の心に残るドラマ」とは「制作側が伝えたいテーマが視聴者にしっかりと伝わっているドラマ」であることがわかった。「人の心に残るドラマ」にはLGBTに限らず、社会に残る様々な障壁をなくしていける可能性があると言えるだろう。 |
講評 | メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。 |
キーワード1 | おっさんずラブ |
キーワード2 | ボーイズラブ |
キーワード3 | テレビドラマ |
キーワード4 | 王道ラブストーリー |
キーワード5 | |
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